ENZA

 


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他火(たび)する手しごと

Bricoleでは2016年秋より「ENZA(えんざ)」という活動を新たにスタートさせました。

ENZAはこれまで地域にある文化や歴史や知恵に焦点を当ててきた「土着ワークショップ」や「いろり座談会」の方針を発展させ、より広い視野にものごとの成立ちを捉え、それらをみんなで実際に見に行き体験するための場です。

ENZAでは「他火(たび)」が一つのキーワードになります。

「地元学」で知られる、民俗研究家の結城登美雄さんから教えていただいた言葉で、「文化は移動することで飛び火し、別種のものに生まれ変わる」というような意味です。「旅」の語源は「他(た)」の「火(ひ)」にあたりに行くこと、またその火を持ち帰ったり、あるいは自分たちの火を外と交流させることだと言われます。特定の地域や人々の枠を飛び出て、地域を超えたつながりを生み出すことを一つの目標としていきます。

ENZAは「W(ワークショップ)」、「F(フィールドワーク)」、「R(リサーチ)」、「T(トーク)」という四つの活動を軸に企画を行っていきます。ワークショップは「実際にやってみる」、フィールドワークは「その場へ行き、見聞きする」、リサーチは「情報を集め研究する」、トークは「テーマを話し合う場をつくる」活動です。それぞれの活動を意識的に積み重ね、後に利用しやすい形で蓄積していきたいと思っています。

かつて民俗学者の宮本常一氏が、おけさ柿生産に町ぐるみで励んでいた佐渡の羽茂町を訪れた際、現場の雰囲気を以下のように評されました。「誰でもが、いつでも、自由に立ち寄れて、どんな話でもできるところに良い指導者がいる。知恵が湧き、力が集積されて、生産文化が形成されていく。」まだ産声をあげたばかりの「ENZA」ですが、多くの方にご協力を仰ぎながら、ぜひそんな場を目指していければと思います。

Bricole / 「ENZA」世話人 桾沢厚子 / 企図人 桾沢和典

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ENZAの記録(総合)

ENZA-W #001 #002 #003
ENZA-F #001
ENZA-R
ENZA-T

ENZA twitter
https://twitter.com/Bricole_ENZA

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<イベントのお知らせ>

ENZA -TALK 001 + ENZA -FIELDWORK 002
「暮らしの中の竹とわら」(暮らしの骨格 vol.2)

利用するエネルギーの根幹から、生活ががらりと変化した高度経済成長期以降の日本。急速な移り変わりの中、目指した「豊かさ」は本当に欲した「豊か」だったのだろうか?時代の流れを振り返り、暮らしの基層を問う座談シリーズ「暮らしの骨格」の第2弾。
今回は膨大な民具資料を収蔵する武蔵野美術大学民俗資料室の内部を見て回り、実際に竹細工や藁の民具を収集された工藤員功さんにお話いただく座談を企画します。

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◆ENZA -TALK 001
民映研作品『竹に暮らす』上映会 + 座談「暮らしの中の竹とわら」

日時 2017年6月3日(土) 上映会12:45~ 座談13:30~15:30

会場 武蔵野美術大学 1号館103教室 (東京都小平市小川町1-736)
ゲスト 工藤員功(竹民具研究者)、 阿部晋哉(竹細工職人)
聞き手 桾沢厚子(ブリコール・ENZA世話人)
参加費 一般1500円 学生1000円 (要予約:お申し込みは下記まで) 定員 100名

工藤員功氏による『暮しの中の竹とわら』が発刊されたのが、35年前の1982年。工藤氏は日本観光文化研究所在籍時から、所長である宮本常一氏に師事し、深く民俗資料の収集に携わった。日本・東南アジア各地を歩いて工藤氏らが集めた竹細工や藁細工は現在武蔵野美術大学の民俗資料室に保存されている。当時から「失われゆく」ものに目を向け保存しようと各地を渡り歩き、竹、藁に限らず「民具」の研究を続けてこられた工藤氏。当時の貴重な体験談を伺いつつ、数十年という移りゆく時間軸の中での「暮らし」の変化などについて語っていただく。座談前には、工藤氏も関わりがあった民族文化映像研究所の作品『竹に暮らす』(1989年/41分/千葉県教育委員会)を上映。千葉県君津市の竹細工職人、内記昭男さんの竹の伐採運搬から、籠や笊制作までを丹念に追った映像を観賞する。また、新潟在住の竹細工職人、阿部晋哉氏にも同席いただき作り手の視点からのお話もうかがいたい。

<ゲストプロフィール>

工藤員功 くどうかずよし…1945年北海道生まれ。武蔵野美術短期大学芸能デザイン学科専攻科修了。宮本常一指導のもと、民具の調査・収集に従事。1989年より武蔵野美術大学美術資料図書館民俗資料室専門職(~2005年)、非常勤講師も務める(~2015年)。柏市文化財保護委員。主な著書に『暮しの中の竹とわら』(ぎょうせい)、『絵引 民具の事典』(河出書房新社)、『昔の道具』(ポプラ社)など。

阿部晋哉 あべしんや…1953年新潟生まれ。1982年、日本一竹製品産地の大分県、別府高等職業訓練校入校(竹工芸科)修了後、県別府産業工芸試験所研修生(1年間)。その後、網代編の名工・市原華雲斎氏に師事。2001年、大分から故郷の新潟へ転居。新潟県クラフトマンクラブに加入。

◆ENZA -FIELDWORK 002
「民俗資料室の竹細工・わら細工を見る」

日時 2017年6月3日(土)10:30~11:30

会場 武蔵野美術大学 民俗資料室 (13号館)
案内人 工藤員功(竹民具研究者)
参加費 無料
※5/18現在で定員となりましたので予約を締め切らせていただきます。キャンセル待ちご希望の方はその旨ご連絡ください。
定員 12名

数万点に及ぶ民俗資料を収蔵する武蔵野美術大学民俗資料室。日本人が古くから親しんできた素材「竹とわら」に着目。「なぜそれらは生まれたのか」「どういった経緯で収集され、今ここにあるのか」、芸術品としてではなく、日常的に利用された物の造形の美しさ、土地により異なる素材の生かされ方、そこに込められた人と自然との関係性…。様々な息遣いを「もの」から感じ取り、資料の奥にある物語に耳を傾けたい。

◉お申し込み・お問い合わせ
TEL 080-4051-1211 info@bricole.jp 担当:桾沢(ぐみざわ)
主催:ブリコール+武蔵野美術大学 美術館・図書館 民俗資料室
協力:小倉壮平
企画:ブリコール(桾沢和典 桾沢厚子)

◉武蔵野美術大学までのアクセス

http://mauml.musabi.ac.jp/access
1. JR国分寺駅からバスで
JR中央線「国分寺」駅北口徒歩3分、西武バス「国分寺駅北入口」バス停より「武蔵野美術大学」行または「小平営業所」行
「武蔵野美術大学」下車(バス所要時間:約18分)
2. JR国分寺駅から電車と徒歩で
JR中央線「国分寺」駅で西武国分寺線「東村山」行に乗換、「鷹の台」下車 徒歩約18分